誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

先日、中華の周富徳さんが「誤嚥性肺炎」でお亡くなりになりました。この「誤嚥」とは何かと言いますと、喉には空気の通り道の「気管」と、食べ物の通り道の「食道」があります。普段は、気管が開いて呼吸をし、食道は閉じています。食べ物が喉の奥にいくと、気管が閉じて、食道が開いて胃へと送られて行きます。この動作は一瞬で行われます。

しかし、飲み込む筋肉が麻痺するなど機能が落ちてくると、この動作が遅くなり、食べ物が食道に移動する前に気管が開いてそちらに流れ込むことがあります。このような状態を「誤嚥」といいます。

通常誤嚥した場合は、「むせ」が起こり咳をして外に出そうとします。これが出しきれずに、口に中の細菌と一緒に誤嚥してしまい、肺炎になることを「誤嚥性肺炎」と呼びます。

予防方法や診断方法は、それぞれケースにより異なりますので、一度ご相談ください」。